アーサー王伝説のような英雄物語的世界観が魅力的なリアスタイムストラテジーSRPGの「伝説のオウガバトル」と重厚でリアリティのある民族紛争を描いたタクティカルSRPG「タクティクスオウガ」の感想を書きます。
興味があれば読んでいただけたらと思います。
※ネタバレ無しです。
- 伝説のオウガバトル 1993年3月12日、タクティクスオウガ 1995年10月6日クエストよりSFCにて発売
- ヨーロッパの騎士英雄物語的世界観
- 伝説のオウガバトルはリアスタイムストラテジー、タクティクスオウガはタクティカルシミュレーション
- カオスフレーム、アライメント、カリスマなどの独自パラメーターあり
- 豊富なクラスでクラスチェンジ要素あり
伝説のオウガバトル 感想
僕の場合の伝説のオウガバトルの購入動機は当時珍しかったリアルタイムストラテジーというジャンルより美しいグラフィックとかっこいい騎士たちが活躍しそうな世界観に魅力を感じたためです。
発売元のクエストという当時知らないメーカーでスーパーファミコンの高いソフトを買うというのは子供時分ではなかなかの冒険だったと思います。
その冒険は見事に成功しグラフィック、キャラ性ともに魅力的な英雄たちに大ハマリし夢中になってプレイしました。
進め方によっては魅力的な敵キャラを自軍に仲間に入れることができるのでそういう面でも楽しかったです。カオスフレーム(民衆の支持率)やアライメント(正義性)といった独自のパラメータがあるのも新鮮。
カオスフレームを下げないように敵を倒すのを専門にした殺し屋部隊と都市を開放する聖人部隊に分けてゲームを進めるユーザーも多かったんじゃないでしょうか。
リアルタイムストラテジーというのもおそらく伝説のオウガバトルで初めて体験だったので楽しめました。
曲も良曲ぞろいでファンタジー英雄譚のイメージを膨らませてくれる曲が多かったのも伝説のオウガバトルの世界にのめり込めた理由のひとつだったと思います。
タクティクスオウガ 感想
ファンタジー色が強かった伝説のオウガバトルに比べタクティクスオウガはしっかりファンタジー色はあるものの随分とヘビーでリアル寄りの世界観になった印象。
それもそのはずでユーゴスラビアの民族紛争など実際にあった紛争をモチーフにして作られたようです。
実際の戦争を下敷きにしただけであってかさすがに説得力あるシナリオ展開でかなり重い決断を迫られたりするのでプレイ当時子供だった僕はゲームでこんな決断させるの?と結構驚きました。
小さな島の紛争なのでスケールの小さな物語になってしまうのかなと思いましたがそんな心配は無用で、小さな島の紛争に2大国が介入してくるためか結構壮大な物語に感じられました。
システム面の高低差、位置取りを意識したシステムは当時ではオウガバトルらしく独特で以降のSRPGの原型となったRPGでいうドラクエのような立ち位置な気もします。
敵のAIは容赦なくというか敵リーダーの強いユニットが容赦なく突っ込んできて無双しようとするので結構たちが悪かったと思います。
仲間を救わないといけないステージも結構ぎりぎりで難易度的には高いゲームだったんじゃないでしょうか。
そして苦労の末迎えたエンディングはなかなかびっくりする展開でちょっと唖然としましたが。
グラフィックや曲ともにらしい雰囲気もあるしさすが名作と呼ばれ今なおファンの多いゲームだというのも納得。アクの強い職人気質的なゲームだと思います。
まとめ
伝説のオウガバトル、タクティクスオウガともに方向性は違いつつも独自システムを搭載した魅力あるファンタジーSRPGだというのは共通していると思います。
個人的にはファンタジー英雄物語的な伝説のオウガバトルが好きなので万が一シリーズ新作が出るなら伝説のオウガバトル寄りのゲームならうれしいです。
もちろん全く別のゲーム性を持ったものでも良くて新作が出てくれるなら何でも歓迎です。
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