1周では理解するのが難しい難解なストーリー、キャラクターの内面を深く描いた描写、SF的な世界観など魅力的な要素にあふれたPSの名作RPG「ゼノギアス」の感想を書きます。
よかったらご一読していただければと思います。
※ネタバレ無しです。
※備考 ゲームアーカイブス配信中。
- SF、哲学、心理学、宗教、ロボットアニメなど様々なジャンルの要素を取り入れている
- ボリュームがかなりある(クリア時間は速くても50時間くらいかかる?)
- SF的でギアというロボットの存在する世界観
- キャラの内面描写はゲームキャラとしては豊かに描かれる
- キャラでの戦闘とロボットに搭乗しての戦闘と2パターンあり
- 戦闘では〇△□のボタンを組み合わせで技を出す
- ジャンプ操作などのアクション要素あり
- ミニゲームが豊富
- 光田康典氏による良曲ぞろい
ゼノギアス 感想
ゼノギアスが出たのは大分昔で当時は今のようにネットで気軽に新作ゲームの情報を知ることができなかったため大した事前情報もないまま発売日に新品で購入。スクウェアのゲームだからというのがおそらく理由だったような気がします。
実際プレイして謎めいたSF的オープニングムービーや3Dとドット絵を合わせたグラフィックに開始早々心をわしづかみに。
もともとロボットが好きなのでそのあたりが好みに合ったのも大きいです。ロボットのデザインもなかなかカッコよく特にゼプツェンがお気に入りです。
キャラは敵味方共に魅力的でゲームにしては心理描写は多めだったような気がします。
ゲームの場合だとキャラの心理描写が多くなると漫画やアニメなどと違いうっとうしい感じになる場合もありますが、ゼノギアスの謎めいた物語に合っていたせいか特に気にならずキャラに興味を引き付けられながら進めていけました。
主人公のフェイは結構悩むキャラで操作するプレイヤーからすれば特にうっとうしく感じれれると予想できそうなのにそのキャラを主人公に持ってくるというのはなかなかのチャレンジだったような気がします。
何ともPS時代のストーリーやキャラに重点が置かれたRPGらしいなと今となっては感じます。
中二病的心理描写やストーリー展開でよくゼノギアスはエヴァンゲリオンのオマージュ的な扱いをされるけど個人的には直接的な関係はないかと思います。ただ単にそういうものが流行りだったのでゼノギアスも中二病的な面があったというだけの気がします。
世界観(建造物や土地的な意味)も魅力的でSFとファンタジーがうまく混ざり合った感じがこの世界に行ってみたいという気にさせてくれるくらい作りこまれていたと思います。
戦闘面の〇△□のボタンを使って技を出すシステムはちょっと面倒に感じながらもキャラのアニメーションはとてもかっこいいので十分に楽しめました。シタンの武術家的動きは個人的にツボ。
ギア(ロボット)での戦闘でも必殺技はかっこいいしHPの桁がキャラと違うのでうまくロボットの巨大さを表現できていたと思います。
敵の強さはそれほどではないしレベルがしっかり上がっていればそんなに苦労することはないと感じました。難易度的には普通という感じだったと思います。
結構問題だったのはアクションのジャンプの操作性で3Dのグラフィックで方向キーでのジャンプ操作はかなりやりにくかったです。当時不満だったプレイヤーも多かったよう。ハードの都合もあるし仕方ないのですけど。
PSのゲームらしくアニメーションのムービーもウリのひとつでクオリティも高く声優陣も実力者ぞろい。
当時のゲームらしくミニゲームが多いのも特徴であまりミニゲーム系が好きでない僕も結構気分転換になりました。意外と作りこまれていたと思います。
ゼノギアスはクロノトリガーなどで有名な光田康典氏の曲も特徴でまさしく神曲ぞろい。
この曲たちが無かったら間違いなくゼノギアスの世界は成立していなかったと言って間違いないでしょう。
それくらいゼノギアスの世界にマッチした神秘的な曲の数々です。
曲数が少ないという指摘もありますが個人的には質の高い曲を使い回すのは悪い事ではないと思います。
まとめ
発売した年、プレイしたのが思春期だったこともあり最高のタイミングで名作RPGを楽しめたのは何よりの幸運だったと思います。昔はこのようなストーリーや世界観に力を入れたRPGが多かったのでこの世代に生まれた人間の特権というところでしょうか。(笑)
もちろん今のゲームもストーリーが良くできているタイトルはたくさんあると思いますが時代性もあるので昔のRPGには昔のRPGなりの独特な味わいがあったと思います。
個人的には再びゼノギアスのようなストーリーや世界観に力を入れたRPGを作ってもらえると嬉しいけど今の時代的にちょっと厳しそうですね。
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