108人というかなり多めの仲間集めと戦記物的重厚な物語がウリの「幻想水滸伝(1)」と「幻想水滸伝2」。
精神的続編「百英雄伝」もリリースされることもあり今回はこの「幻想水滸伝(1)」と「幻想水滸伝2」の感想を書くので良ければ読んでいただけたらと思います。
さらにリメイクされる可能性についても調べたので良ければ合わせてどうぞ。
※ネタバレ無しです。
幻想水滸伝(1)と幻想水滸伝2の主な特徴
「幻想水滸伝(1)」と「幻想水滸伝2」の主な特徴は、
- 幻想水滸伝 1995年12月15日、幻想水滸伝2 1998年12月17日コナミよりPSで発売
- 中国の昔の物語「水滸伝」がモチーフ(2は関係性は薄め)
- 戦記群像物語
- 最大108人(108星)のキャラを仲間にできる(戦闘要員以外の軍師、商人なども仲間に)
- 戦記物らしく6人パーティと多めの構成人数
- シミュレーションRPG的な戦争イベントあり
- 一騎打ちの戦闘イベントあり
- 本拠地を大きくしていける
- 紋章による魔法システム
- 百英雄伝の村山吉隆氏がディレクター、シナリオを担当
- 幻想水滸伝から幻想水滸伝2へのデータコンバート要素あり
というところ。
特に戦記群像物語や108人もいる魅力的なキャラが人気で評価が高いです。この辺りはディレクター、村山吉隆氏の力によるところが大きいんじゃないでしょうか。
仲間を集めると大きく豪華になっていく本拠地も楽しみのひとつです。
幻想水滸伝(1) 感想
やはり108星という108人もいる仲間と戦記物の物語が個人的にも刺さった感じ。
軍師ポジションのキャラが他のRPGとは違い思った以上に軍師をしてくれるので戦略的な面白さもあり戦記群像劇と重なってストーリーの面白さを倍加させていたと思います。
水滸伝なのに例えが三国志の人物でおかしいですが名軍師の「諸葛亮孔明」的な感じでしょうか。
水滸伝の軍師と言えば「呉用」という人物が有名なようででも結構失敗も多い人間的な人だったようです。幻想水滸伝の軍師たちとはちょっと違う感じ。これはこれで面白そうな設定ですが。
あとは主人公とお付きの男キャラたちとの普段のやり取りも楽しいしドラマも熱くこのあたりも群像劇の面白さが出ていたので楽しめました。幻想水滸伝の女性人気があるのも納得という感じです。ちなみに主人公はドラクエ的無口系です。
108星を仲間にするパターンも思った以上に豊富で飽きにくいのも良かったです。自力で108人仲間にするというのはかなり難しいと思うので攻略本や攻略サイトが必須でしょう。
この幻想水滸伝のキャラやシナリオクオリティの高さはディレクターとシナリオを担当した村山吉隆氏の力が大きかったんだと思います。
システム的にも仲間が増えると大きくなっていく本拠地システムは楽しいし、一騎打ちの戦闘など物語を盛り上げてくれるので良かったです。
ただ、ユーザーインターフェース(UI)は現代の感覚からするとアイテム管理などやりにくかったと思うのでこの辺りはやっぱりPS時代のRPGという感じだと思います。仲間が多いので仕方ない面もありますが。
UIやグラフィックなどまだ未成熟な面はあれどキャラの魅力と熱いドラマの戦記物語がとても面白く戦記物のRPGといえば幻想水滸伝と言えるゲームだったと思います。
幻想水滸伝2 感想
戦記物として物語もパワーアップしグラフィック、システムともに順当に進化したのが幻想水滸伝2。
何といっても主人公と主人公の親友を軸にした物語が熱く、勧善懲悪にとどまらないのが戦記物らしくて良かったと思います。
前作と同じく軍師の戦略的な駆け引きもさらに面白くなりこの面でも満足できました。
敵キャラも魅力というかインパクトのあるキャラが多く特に敵の総大将の極悪ぶりは他のRPGでもなかなかないと思います。
前作同様108人の仲間集めも楽しく、サブイベントも豊富なのでやはり飽きずに楽しめます。個性がしっかり分かれているのもいい感じでした。
水滸伝は読んでいない(読んでいても子供の頃の話なので忘れている)ので何とも言えませんが前作ではある程度水滸伝のストーリーを踏襲したもののようで2ではほぼオリジナルなので水滸伝らしくないという意見もあるようです。
システム面でも進化しアイテムをストックできるのでキャラで持ち運ぶ必要がなく管理が楽に。本拠地システムも目安箱など追加でパワーアップ。
前作では紋章を1つしか装備できませんでしたが幻想水滸伝2では最大3つまで装備できるので使用できる魔法が増えキャラカスタマイズ性が増したのもいいです。
グラフィックに関してもかなり強化されアニメーションも表情豊かなので満足できました。
やはり戦記物のRPGといえば幻想水滸伝シリーズと言わせるデキで1、2セットでプレイするとより楽しめました。
ちなみに好きなキャラはビクトールです。
リメイクは出る?
現状は幻想水滸伝(1)と幻想水滸伝2のリメイクが出るとの情報は無し。
スイッチ、スチーム、スマホなどで移植してくれるだけでも嬉しいとはいえ著作権はコナミが持っているでしょうし今コナミは家庭用ゲーム機に力を入れていない印象なので過去RPGタイトルのリメイクとなるとハッキリ言ってかなり厳しいかと思います。
ほぼリメイクが出ることはないと言っていいんじゃないでしょうか。
幻想水滸伝的なものが遊びたければ精神的につながりのある百英雄伝に期待するしかないというのが個人的考えです。
※あくまで一個人の考えです。
※追記
東京ゲームショウ2022でコナミが「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争」を発表!
リメイクではなくリマスターですがそれでもかなりの驚き。
さらにシリーズ復活の可能性もあるかも。
まとめ
とにかく戦記物のストーリーと108人もいる個性的な仲間を集めるのが楽しかった幻想水滸伝(1)と幻想水滸伝2。
その仲間の多さを活かした本拠地システムは賑やかで楽しかったし一騎打ちシステムはドラマを盛り上げてくれるので好印象でした。
幻想水滸伝リメイクに関しては現状コナミの感じだとリメイクが出ることはまずないと考えていいと思います。村上氏が関わる精神的続編の百英雄伝に期待するのが良策じゃないでしょうか。
百英雄伝の発売を楽しみに待ちたいと思います。
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