新桃太郎伝説感想【スーパーファミコン】桃太郎電鉄の元となったRPG

スイッチのすごろくボードゲーム「桃太郎電鉄～昭和平成令和も定番！～」が売れに売れている状況。

そういえば元ネタのRPG「桃太郎伝説」、「新桃太郎伝説」は面白かったなとふと思い出すことに。

というわけで、今回はシリーズ作品の「桃太郎伝説２」をブラッシュアップ、新規要素を入れたスーパーファミコン版、「新桃太郎伝説」の感想を書くので良ければ読んでいただけたらと思います。

桃太郎伝説シリーズとは

まずは桃太郎伝説シリーズの主な特徴を箇条書き、

※現在ハドソンはコナミの子会社。

というところ。

シリーズ初作「桃太郎伝説」は小学生の頃に借り物のソフトでプレイし、当時の管理人には難しくてクリアできず裏技で無理やりエンディングを見た微妙な気持ちの残るゲームです。

後にだいぶん大人になって普通にプレイしクリアしました。独特なユーモアセンスがありとても面白く、大人になっても謎解き、敵の強さはなかなかのもので結構苦労しました。子供の頃クリアできなかったのも当然だったと思います。

新桃太郎伝説は大人になってから初プレイ。

大人になってから遊んでも思った以上に物語がシリアスに感じられ、そこが新桃太郎伝説で一番印象的。

おとぎ話らしいエピソードや桃太郎伝説らしいユーモアも一応あり、らしい感じはするものの残酷でシリアスな展開がメインだったと思います。

後で知って仏教の思想を下敷きにしているとの事でなるほどシリアスなはずだと納得しました。というか仏教というのはそんなに厳しいの？とちょっと意外。

仏教についての知識が少なく何となくのイメージのみなので仏教に救いがあるのか無いのか微妙に感じました。それだけ人の心や生活に寄っているという事でしょうか。

特に敵役のカルラの極悪非道ぶりはなかなかのもの。

徹底的に情け容赦のない性格は今なら鬼滅の刃の鬼舞辻無惨を思い起こさせ正しくザ・悪党という感じです。

共感性を感じさせないさまはある意味潔い悪党だなと。

ストーリー展開的にも先が気になる作りになっているので結構引き付ける力があります。最後まで飽きずに物語を楽しめました。

物語に負けずシステムもなかなかのシリアスぶりでエンカウントはやたら高い、謎解きも結構な難しさなので随分と骨が折れました。敵ももちろん強いです。

楽しさよりも仏教らしい？苦行的な面があるとはいえ困難をクリアしていくときの妙な充足感はありなかなかに楽しかったです。

戦闘に影響を与える天候システムやランダムで能力が一定期間上がる絶好調システムなど独自システムもあるし、他にパロディ要素やお遊び要素も豊富でボリュームがあるのもいいと感じました。

BGMは印象的で昔話の世界観に合い、シリアスな場面にもフィットしています。良曲が多く満足できました。

さすがにスーパーファミコン時代のRPGを代表するタイトルだけあって遊びにくさはあるものの個性的で内容の濃い名作だと思います。

仏教を下地にし、昔話をモチーフにした物語はシリアスかつ引き付けられるストーリー展開で非常に魅力的。昔話のなじみのあるキャラが登場するので感情移入もしやすいです。

エンカウントはやたら高く、謎解きも結構な難しさなので苦労はしますがクリアした時の達成感は格別。

スーパーファミコンのRPGながら小イベントやパロディなどお遊び要素が多いので楽しめます。

BGMは良曲ぞろい。

ゲーム全体としてかなり濃厚な作品になっているので現代プレイしても十分楽しめそう。

そうなると、桃太郎伝説の新作やリメイクを期待していますが、桃鉄ならいざ知らず、まず出ることは無さそうな状況ですね。残念・・。