スーパーファミコン末期にスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売された知る人ぞ知る良作RPGの「ルドラの秘宝」。
言霊システムのユニークなシステムや最高峰のドット絵が楽しめるルドラの秘宝の感想を書きます。
よければご一読を。ネタバレ無しです。
ルドラの秘宝とは
スクウェア(現スクウェア・エニックス)より1996年4月5日スーパーファミコン対応で発売日されたターン制コマンドバトル式RPG。
主な特徴は、
- 3人の主人公キャラを並行しながら操作し物語を進めていく
- 人間が滅ぶまで16日間という設定があり、シナリオでの時間経過の概念がある
- カタカナ6文字以内で自由に魔法のような「言霊」を作れる
- スーパーファミコン末期の作品だけありドット絵のグラフィックがかなり美しい。
- 笹井隆司氏の曲がかっこいい
というところ。
黄昏れた世界観で展開する3人の主人公を変えながら進む物語とオリジナルの魔法、「言霊」を作れるのが一番の特徴です。
ルドラの秘宝をプレイした感想
では、ルドラの秘宝をプレイしクリアしての感想を。
発売当時ではなく、結構大人になってからのプレイです。
管理人もご多分にもれず言霊システムが面白そうなのでこのルドラの秘宝を購入したくちでこの言霊システム、改良の余地ありという感じはあるもののかなり楽しめました。
ドラクエでいう「メラ」に「ミ」をつけて強力な火の呪文「メラミ」のような法則性がルドラの秘宝にもあり[例:イグ(火系対象単体の言霊)+ナ(対象複数化)=イグナ(火系対象複数の言霊)といった感じ]、素直にそれを探して序盤から強力な言霊を使えるようにするのも楽しいですし、完全オリジナルの言霊を探すのも面白いです。
FFの魔法の名前を入力すると結構そのままの効果のある言霊が作れるので(例えばケアルという言霊を作ると回復効果のある言霊が作れるなど)、他のRPGの魔法を入力して効果を試すなどといった楽しみ方もできました。
独自の言霊探しの場合は、管理人は物理攻撃アップの言霊を見つけたのでこれが随分活躍してくれました。ただ物理で殴る戦法に偏ってしまった感はあります・・。
3人の主人公を替えてのストーリーも楽しめました。一つの出来事を複数の視点で見るというのはアドベンチャーゲームでよくありますがRPGでも面白いです。
個人的にはドラマチックなストーリーのFFとゲーム的なストーリーのサガの中間という感じでスーパーファミコン時代のゲームらしい感じ。
16日間で世界が滅亡という物語上の時間設定の期間は短いながらもスリリングで壮大な物語感があり満足度も高いです。
ドット絵はFF6やロマサガ3に勝るとも劣らない感じでかなり綺麗で緻密。さすがにスーパーファミコン時代後期のスクウェア作品でドット絵ここに極まれりという感じ。
FF6やロマサガ3などにも負けていないと思います。
華やかさというよりも黄昏の時代の雰囲気が伝わるシブさでした。
ドットアニメーションもかなりクオリティが高く戦闘は敵、見方共にヌルヌルアニメーションします。フォクシーのポニーテールぷるんは可愛いです。(上動画参考)
ルドラの秘宝の魅力は笹井隆司氏の音楽にも。特にボス戦の戦闘曲がかっこよくサガの伊藤賢治氏の曲に負けてないです。
かっこいい曲でオリジナルの言霊を使ってのボスとのバトルはかなりテンションが上がり盛り上がりました。
まとめ
自分で魔法が作れる言霊システムとドット絵技術が極まったグラフィックが楽しめるルドラの秘宝。
言霊は独自魔法を作るのが楽しく、FFなどの魔法から結構流用もできるのでRPG好きならそれらを試すという遊びもまた一興。
3人の主人公を替えてのストーリーは16日間で世界滅亡という世紀末感が刺激的。各主人公視点で物語が進むので立体的なストーリー展開が面白いです。
音楽もボス戦の曲を筆頭に名曲ぞろい。
今の時代にプレイしても十分に楽しめる作品じゃないでしょうか。
個人的には言霊システムを更にブラッシュアップしリメイクしたルドラの秘宝を遊びたいですがちょっと厳しいか。無理ならせめてリマスターだけでもなんとか出してくれないかとわずかに期待しています。
コメント
トレジャーハンターG、バハムートラグーンよりは可能性あるでしょ。
特に前者よりは確実に人気もある。