ドラゴンクエスト ダイの大冒険に並ぶドラクエ漫画といえば月刊少年ガンガンで連載されていた 「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」。
今回はこの「ロトの紋章」の感想を書いていきたいと思います。
はじめにぶっちゃけますが、僕はこの漫画をネットカフェで1巻だけ読んで肌に合わないと感じたので読むのをやめてしまいました。
決してこのドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章の出来が悪いというわけではなく感覚的に合わなかっただけです。
この漫画をけなすつもりはありませんが僕にはどこが合わなかったのかを中心に感想を語るのでよかったらお付き合いいただければと思います。
※もちろん、批判記事ではありません。ただの正直な感想です。
ドラゴンクエストロトの紋章とは
まずは簡単にドラゴンクエストロトの紋章の解説を。
エニックス(現スクウェア・エニックス)が出版の月刊少年ガンガンに連載されていた漫画。完結済み。
物語はドラゴンクエストⅢのあとの話で漫画オリジナルのアイテムや呪文も登場する。
続編の「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜」もある。
という感じです。
何より雰囲気が合わなかった
では感想ですが、僕の持つドラクエのイメージといえば残酷だけれどもどこかあたたかみのある童話的な世界というイメージです。
それに比べ、ロトの紋章で個人的に受け取った感覚はどちらかというとクールで乾いた感じの雰囲気がします。
これはこのロトの紋章の作品の個性だし僕が勝手に感じているだけの話で何ら批判するつもりはありません。
僕がドラクエに求めるのはどこかあたたかみのある世界なのでこのロトの紋章独特の乾いたクールな感じの雰囲気は合わなかったです。
ロトの紋章はドラクエというフィルターをかけて見るとちょっと違うなと感じただけで普通にひとつの漫画作品としてはレベルは高いものじゃないかと思います。
原作、脚本、作画とそれぞれのプロが担当しているわけですし。それにファンも結構いるみたいです。
作品としてみるとよくできていても原作とのイメージの違いでイマイチに見えるというのは、原作がある漫画の難しいところですね。
ドラクエという人気タイトルだけに余計にそう感じます。
ストーリーはドラクエⅢのあとの話
ロトの紋章のストーリーはゲーム、ドラクエⅢとつながっていて世界はドラクエⅢのあとの話ということです。
今調べて「そうだったんだ。」というほどコミック1巻を読んでもストーリーは全く覚えていません。
そういうわけで物語の詳細な感想は書けませんが、ただこの、ゲームと同じ世界設定、続きの話というのはいいように見えても結構難しいんじゃないかと。
ゲームを遊んだことのない人には関係ありませんが、遊んだことがある人には自分それぞれのドラクエ世界に対するイメージがあります。
ゲームドラクエの物語のイメージと漫画の物語のイメージが離れてしまってなんか違うというのはよくある話です。上記した雰囲気の違いに違和感持ったのと一緒ですね。
こういうことは小説が映画化されたときにもよくあることで、キャストでこの俳優ではイメージと違うとか、映画向きに直した脚本ではストーリー改悪と不満が出る人は多いです。
小説や昔のRPGのように情報量が少なく受け手の想像で世界が成立するタイプのものが原作だと映像化すると違うと感じられる可能性は高いです。
僕の中ではこのロトの紋章はこのパターンが見事に当てはまった感じです。
藤原カムイ氏の画力は高いが・・
作画担当の藤原カムイ氏の画力は高く絵はきれいなのですがなんか全体的に「静」のイメージがします。
僕がドラクエに持つイメージというのは「動」なので絵に関してもギャップが出てしまっています。
絵柄としては緻密で好きな方なんですが、なんか戦闘シーンもきれいでうまいんだけどあまり迫力は感じませんでした。
キャラデザインもそつが無いという感じです。
この藤原カムイ氏の絵柄の影響もあり作品全体が大人びた静の世界観が構築されているようで、もっと活発な感じの世界が見たかった僕としてはあまり入り込んでいけませんでした。
まとめ
というわけで、僕のドラクエに持つイメージ、求めるものがことごとく合わなかった訳で逆にそれが合う人にとってはロトの紋章はなかなかの良作ではないかと思います。
実際長く続いて完結しているわけですしね。
ハマれる可能性は十分あります。
アマゾンで試し読みができるので興味のある人は読んでみるのもいいかも。
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