ワコムから発売されている初心者向きの廉価版液タブ「Wacom One」。
定価42,900(税込み)とワコムの液タブとしては安く以前から注目していたので家電量販店で試し描きして来ました。
実際触ってみての感想とWacom OneならではのAndroidのスマホに繋げて使えるという機能について書いていくのでよければ購入の際の参考にしていただけたらと思います。
Wacom Oneの主な特徴
ワコム公式によると、
- 画面に程よい摩擦感があり紙とペンのように書ける。
- 自然な描き味のペン。
- 画面サイズは人気の13.3型。
- デジタル書類のサイン、 アイデアのメモに最適。
- 定番のイラストソフト、「クリスタPro」(3ヶ月のライセンス)とアンドロイドやタブレットを紙のノートの様に使える「Bamboo Paper」が付いてくる。
- android端末に繋げて使用でき、有名文具メーカーから発売しているデジタルペンも使用可能。※iPhoneのiosは不可
となっています。
Wacom Oneを試し描きしての感想
クリスタを使っての試し描きでまず描き味についてはジッターや遅延などは無く視差は液晶画面のガラス一枚分あっても個人的にはそこまで気にはならなかったです。
描画面の摩擦感がウリの様ですがそんなに抵抗あったかなと言う印象。
気になったのは筆圧を読み取ってくれる感じが微妙なところ。フェザータッチでの読み取りが無理なのはプロペン2ではないので仕方がないと思います。
それにしてもあまり筆圧を掛けなくてもなんか線が太いというか描いていてもあまり気持ちよくなかったです。
筆圧レベルは4096レベルと板タブのIntuosと同じなのに明らかにWacom Oneの方が描き味が悪いように感じられました。スペック数値には出ない何かが違うという感じです。
管理人が高性能なプロペン2に慣れてしまったからという所はあると思いますけど。
ただ、プロパティで筆圧調整を細かくすれば改善される可能性はあります。
画面サイズは13.3型と僕の感覚では小さくて使いにくかったです。このあたりの感覚は人によるところが大きいので作業スペースが狭い人には丁度良いんじゃないかと。
本体自体はそこまでチープな感じはせず結構おしゃれな感じで女性の部屋にも馴染みやすいと思います。
Wacom Oneのandroid端末との接続について
このWacom Oneの大きな特徴としてはandroid端末と接続して使えるということ。
しかし、これには問題点も。
android端末との接続には別売の変換アダプタが必要なうえandroid端末の対応機種も限られています。
推奨アダプタ
ARKTEK atk-ctominidp-2-au
Baseus CAHUB-AT01
Huawei MateDock
Huawei MateDock 2
iTeknic, IK-UC002
Samsung DeX Pad/ EE-M5100
Samsung DeX Station/ EE-MG950
Sanwa supply AD-ALCMHD01
Ugren 70411
変換アダプタはAmazonだと安物で2,000円弱、サンワサプライのだと5,000円以上します。安さが売りのWacom one でこの出費は結構痛いんじゃないかと。
なんか、かゆいところに手が届いていそうで届いていないという微妙な感じになっている気がしないでも無いです。接続機能があるだけでも有り難いのですけど。
Wacom Oneを買いな人とは?
正直ペンがプロペン2ではないので同じエントリーモデル、プロペン2搭載のCintiq16と比べるとどうしても描き味は劣りますが、やっぱりお手頃価格なので安く液タブを導入したい人におすすめできます。
あとはandroid端末と接続できるのでPCを持っていないけどスマホ(android端末)を持っていて液タブを使いたい人にはおすすめできます。android端末と接続できる液タブは記事執筆時では希少なので価値があります。
画面サイズは13.3なので作業スペースが限られている、持ち運びがしたいという人にもいいでしょう。
本気でイラストや漫画を描いていく気があるならあと数万円出してCintiq16を買った方が結果的には満足できる買い物になる可能性も。
レビューしていますのでよければ参考までに。
イラスト目的でなく仕事などで紙のノート代わりに使うならWacom Oneがベストチョイスでしょう。
使う人によってはメリットも多いので結果的には良液タブと判断できると思います。
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