個人の願望として一番現行のゲーム機で遊べるようにしてほしいゲームの代表格がカルト的人気を誇るRPG「ゼノギアス」。
スクウェア(現スクウェア・エニックス)発売でドラクエ3やロマサガ2などリメイク作品が多くリリースされるこのご時世、だったらゼノギアスの版権を持っているスクエニがリメイクを出してくれるのでは?と夢想しがちですが実際はそんなに甘くは無さそう。
リメイクを作るなら当然原作の制作指揮を執った高橋哲哉氏に作ってほしいと思うのがファンとしての人情だと思います。
しかしながら、現在高橋氏は任天堂の子会社「モノリスソフト」の取締役でスクエニを離れているし、スクエニ高橋氏協力体制が可能だとしても高橋氏はゼノブレイドシリーズや他のタイトルの構想などで手一杯でとてもゼノギアスリメイクを作る暇なんて無さそう。
それにゼノブレイドなどの高橋氏のインタビュー記事を見る限りゼノギアスのストーリー、世界観重視のRPGよりもマップ探索をメインとしたRPGの制作を行っていきたいという感じなのでゼノギアスのリメイクに対する意欲も少ないのでは・・。
★高橋作品の変遷
1998年、ゼノギアスがスクウェアより発売。熱狂的なファンも獲得し90万本ほど売れる。
→ディレクターをつとめた高橋哲哉氏は続編の制作をスクウェアに求めるが制作の許可が出ずゼノギアス続編は出せなくなる。
→1999年、高橋氏がスクウェアを退社。同年にバンダイナムコゲームスの出資で子会社モノリスソフトを設立。
→2002年にゼノギアスに近い世界観を持つSF的なRPGゼノサーガを発売。以降Ⅲまでシリーズ化。
→2007年にバンダイナムコゲームスが任天堂に保有株式を80%譲渡しモノリスソフトが任天堂の子会社に。
→2010年ゼノブレイド発売。起伏に富んだ広大なマップとMMORPG的なコマンド式の戦闘、ハイクオリティなストーリー、音楽で高評価をうける。
→2017年ゼノブレイド2発売。
→2022年ゼノブレイドシリーズの集大成的作品、ゼノブレイド3発売。
※ウィキペディア調べ
どのみち高橋氏がOKを出して高橋氏協力、監修なりできたとしてもスクエニからすればゼノギアスのリメイクを出すメリットはあまりなさそう。
ゼノギアスは単品の作品でシリーズ作ではなくリメイクを出し成功したとしてもそれだけの話でうまみも薄く、あとに続かない。
一応ゼノを冠している作品はゼノサーガ、ゼノブレイドとありますがこれらの版権は別の会社なのでゼノギアスリメイクを作っても結果的には他社を援護射撃するだけののような気が・・。
さらにライブアライブリメイクが出たという前例がありながらも今スクエニはドラクエ、FFなどの主要IPにリソースを割いていく考えがあるようでマイナー作のゼノギアスリメイクの可能性はやっぱり低そう。
あと、ゼノギアス後半の展開(ストーリー演出面)もリメイクするにあたり結構曲者であの曖昧な表現をどうリメイクしていくかはかなり難しい作業になりそう。
ファンの評価も結構荒れそうな予感がします。
まあ、なんやかんやとリメイク実現に向けて不利な状況と、原作監督の高橋氏とスクエニ両方にとってメリットになる部分がなさそうなので個人的にゼノギアスのリメイクは無いだろうなというのが個人的な見解です。
それでもリマスターくらいならまだ可能性はあるかも。
スクエニ主導でたまに高橋氏に意見を仰ぐという方法が最高だろうけど、別にスクエニさんだけでつくってもらうというやり方なら結構実現性ありなんじゃないでしょうか。
クロノトリガーのように今のデバイスで遊べるようにしてもらえるだけで十分なので。
まあ、なんやかんやとやっぱり好きなゲームがあったらそれを遊べるハードなど環境をしっかり保存しておくことが大事なのかもしれません。
ゼノギアスはまだPSゲームアーカイブスで遊べるので環境は整っているほうですし。
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