2015年に発売されたニンテンドー3DS版「レジェンドオブレガシー」がHDリマスター化されスイッチなど各プラットフォームにて2024年2月1日に発売。
今回はリマスター版「レジェンドオブレガシー」の詳細、3DS版「レジェンドオブレガシー」や後続作「アライアンスアライブ」との違い、3DS版「レジェンドオブレガシー」の評価などについて書いたのでよければ読んでいただけたらと思います。
ジャンル | RPG |
対応機種 | スイッチ、PS4、PS5、STEAM |
メーカー | 発売元:フリュー 開発元:キャトルコート |
発売日 | 2024年2月1日(スイッチ、PS4、PS5) 2024年3月23日(STEAM) |
価格 | パッケージ版6,280円(税込) ダウンロード版6,200円(税込) |
CERO | B(12歳以上対象) |
備考 | PS4ソフトはPS5版への無償アップグレードあり |
著名な制作スタッフ
「著名なクリエイターが作品作りに参加!」というのは宣伝的で少々鼻につくところがありますが期待できるのも事実だと思います。
メインどころのスタッフを以下箇条書き。(敬称略)
- ゲームデザイン 小泉今日治(ロマサガ2、サガフロなどのバトルデザイン担当)
- モンスターデザイン 下釜 陵志(バイオハザードグラフィックなど)
- コンポーザー 浜渦正志(FF13、サガフロ2のコンポーザーなど)
- イメージイラスト 小林智美(ロマサガシリーズキャラデザインなど)
- キャラクターデザイン 平尾リョウ(イラストレーター、漫画家)
- テキストディレクション 加藤正人(クロノトリガーシナリオなど)
やはりロマサガで「陣形」、サガフロで「連携」を発明した小泉氏の参加は大きなところ。
小泉氏の参加でレジェンドオブレガシーの戦闘がより奥深くなっています。
全体的に見てややサガシリーズで活躍してきた方々が多い感じでしょうか。システム的にもレジェンドオブレガシーは結構サガシリーズ寄りな感じがします。
個人的に注目しているのはクロノトリガーなどのシナリオを担当した加藤正人氏のテキストセンスです。加藤氏独特な詩的センスのあるセリフ回しに期待です。
3DS版「レジェンドオブレガシー」との違い
3DS版「レジェンドオブレガシー」との主な違いを以下箇条書き。(公式サイトなど参考)
- 全グラフィックをHD化
- 一画面になって遊びやすく
- ガイドブック機能が搭載
というところ。
個人的には戦闘システムが独特なのでガイドブックの追加がうれしい要素です。
ただ原作にあった自分で手探りでゲームのシステムを理解していく感覚が味わいたいならガイドブックの使用は控えたほうがいいかも。
プレイヤーのスタンスによってそのあたりは考えたほうが楽しめそうなゲームだと感じます。
後続作「アライアンスアライブ」との違い
同じプロデューサーが制作した姉妹作で後続作の「アライアンスアライブ」との違いを解説。
ざっくりとしたイメージでいうと「アライアンスアライブ」がストーリーやキャラを重視したスーパーファミコンやPS1時代のJRPG。
「レジェンドオブレガシー」はレガシー(遺産)というだけあり、戦闘とマップ探索に力点を置き、物語では多くを語らないよりクラシカルなRPGとなっています。
ウィザードリィ寄りなイメージでしょうか。
具体的な主な違いを箇条書きすると、
- ゲーム開始時主人公が選べる レジェンドオブレガシー〇 アライアンスアライブ×
- 精霊術の概念 レジェンドオブレガシー〇 アライアンスアライブ×
- マップの木や岩などの障害物がキャラが近づくと生えて見えるようになる独特のマップグラフィック レジェンドオブレガシー〇 アライアンスアライブ×
- 町などの拠点の数 レジェンドオブレガシー 始めの町だけ アライアンスアライブ 多数
- 会話イベント レジェンドオブレガシー 少ない アライアンスアライブ 多い
という感じ。
どちらも戦闘システムが特徴的ですがレジェンドオブレガシーはより戦闘、マップ探索にに特化しています。
個人的にはアライアンスアライブのような物語にも力を入れたRPGが好きですが、レジェンドオブレガシーのような戦闘に力を入れたゲームも魅力的に思えます。
戦闘システム
エンカウント方式はシンボル形式でオーソドックスなターン制のコマンドバトル。RPGの伝統的なスタイルです。
特徴的なのが「双次元バトル」と呼ばれるものでプレイヤーは精霊と交信することで水・風・炎・邪、四属性の精霊と契約でき力を借りることができます。
精霊の力、「精霊術」を使えば使うほど威力は強くなり、精霊の力は勢力図で示されバトル中の行動によってリアルタイムで変動します。
※動画は3DS版のものです。
武器は「剣」「大剣」「斧」「槍」「杖」「弓」「盾」の7種類が使用可能。
キャラクターも性別、職業問わず、自由に装備できます。
「覚醒」という戦闘中キャラが新しい技を覚える要素もあり、サガシリーズのひらめきのような楽しさもあります。
アライアンスアライブにもあるバトル中のキャラクターの役割を表す「アタック」「ガード」「サポート」といったポジションとそれぞれをキャラに割り当てたフォーメーションの要素もあります。
※動画は3DS版のものです。
世界観、ストーリー、キャラ
物語舞台はかつて神々が暮らし繁栄した国があったと言われる「アヴァロン島」。
神々が残したと思われる遺跡や精霊が姿を見せる謎の多いところです。
「星杯」と呼ばれる所有者に永遠をもたらすと言われるふしぎなアイテムも存在するようで永遠とは不老不死とも巨万の富とも噂されています。
アヴァロン、聖杯というところからアーサー王伝説が物語や設定の下地になっているのかも。
冒険はアヴァロンの南端に位置する、この島の唯一の街「イニティウム」を拠点として進めていきます。
主人公となるキャラは合計7人。精霊使いからトレジャーハンターまで定番のキャラがそろっていて安定という感じ。人外キャラのカエルもいます。
キャラボイスは無いようです。
システム
基本的なゲームの進め方としては、冒険中新たな地図を発見することによって新しく探索できるエリアを増やし、ゲームを進めていきます。
キャラクターを操作すると、移動に合わせて地図が自動で描き込まれていきます。
作成した情報は街で売ることが可能。
地図を売却するとその情報はイニティウムの冒険者たちに共有され、ダンジョンで冒険者が助けてくれたり、モンスターの数が減るなどダンジョンの探索を有利に進めることができます。
拠点であるイニティウムの街から、外海の治屋都市に向けて船を派遣して、「交易」を行うことでアイテムを入手することもできます。
3DS版「レジェンドオブレガシー」の評価
リマスター版購入の際に役立つと思うので、3DS版「レジェンドオブレガシー」の評価も記載、以下箇条書き。
- シンプルなゲーム性が良い
- 物語はシンプルだが、しっかりとした世界設定が感じられる
- 精霊やポジションを絡めた戦闘システムが面白い
- バトルは歯ごたえがある
- 曲が良い
- 倍速戦闘が便利
- 手探りでゲームを進めていく感じが良い
- 探索とバトルの繰り返しなので作業的に感じる
- イベントが少ない
- モンスターグラフィックの使い回しが多い
- 狭い道を数多くのモンスターシンボルが占有し回避が難しい場面も
といったところ。
個人的には最初期のRPG、ウィザードリィなどが好きなら楽しめるゲームじゃないかと感じました。
逆にFFのような物語に力を入れたゲームを望むなら少し肩透かしを食らうかも。
まとめ
1画面に対応、HD化という事でよりプレイしやすくなった「レジェンドオブレガシー」HDリマスター版。
精霊の勢力システムを用いた戦闘システムは変わらず独自路線をいって魅力があり、手探りで楽しむゲーム性は残りつつも新たに搭載されたガイドブックのおかげで新規のプレイヤーにも優しい作りになっています。
ゲームはシナリオよりもゲーム性が一番!というプレイヤーに最適のRPGなので嗜好が合うなら一度手に取ってみるのも良いのではないでしょうか。
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