今でも根強いファンのいるRPG、ゼノシリーズの最新作ゼノブレイド2。世界観やシステムなど少々玄人向けなこの作品を初心者的な視点で感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしで120時間ほどでクリア済みです。
初めてゼノシリーズに触れる方もよければ参考にどうぞ。
※本編のみの評価で追加コンテンツのエキシビジョン・パス、その中の黄金の国イーラの評価は含みません。
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | ニンテンドースイッチ |
発売元 | 任天堂 |
開発元 | モノリスソフト |
監督 | 高橋哲哉(ゼノシリーズ) |
音楽 | 光田康典(クロノトリガー) |
発売日 | 2017年12月1日 |
クリアまでのプレイ時間 | 70時間~100時間 |
特徴 | ・前作ゼノブレイドとのストーリー的なつながりはない。 ・壮大な物語とオンラインRPGの様な派手な戦闘。 |
新要素 | ・倒木などの障害がある場合それを排除するのにフィールドスキルが必要。 ・ブレイドを派遣し人々の問題を解決する傭兵団。 ・アイテムを見つけるサルベージ。 ・各街の街の発展など。 |
ボューム満点のゼノブレイド2
壮大で少年マンガ的+深夜アニメ的なストーリー
とにかく何かにつけてもボリューム満点という感じでストーリー、戦闘などのシステム、音楽、サブクエストなどのお遊び要素すべてが膨大な物量となってプレイヤーを押し流そうとしてきます。
ストーリーは壮大かつ意外性あり、お笑いあり、下ネタまでありとバラエティーに富んでいます。壮大さに関してはいつものゼノシリーズという感じでした。
アニメなどで活躍する脚本家が2人参加しているためか、テイストが深夜アニメ+少年ジャンプの漫画という感じがします。
少年漫画チックに主人公レックスとヒロインのホムラとのキズナが描かれていました。任天堂が発売元だから子供を意識してでしょうか?
個人的には少年漫画を読んでいるような懐かしい気分で楽しめました。
ゼノシリーズ的なSF要素もしっかりあるのでシリーズファンも安心して遊べると思います。
感情表現豊かなキャラたち
キャラも見た目、内面ともにアニメ、少年漫画ぽっく、ドラクエやサガなど想像で補っていくタイプとしは真逆じゃないでしょうか。
主人公のレックスは昔の少年漫画の主人公のような元気系の感じで、ヒロインのホムラも昔ながらの(今もか)、絶対に主人公を裏切らない女の子でいい意味でベタだと思います。
敵キャラもクールで残酷な感じのシンや自信過剰な感じのメツやヨシツネなどこちらもいい意味でベタな悪役で想像を超えるような個性的なキャラは出てきませんが感情表現も豊かなので少年漫画や深夜アニメが好きならば違和感なく満足できると思います。
キャラの3Dモデリングはよくできている
キャラの3Ⅾモデリングはよくできていて2次元のキャラが上手に3Ⅾ化されています。2次元のイラストだとイラストレーターが複数いるため統一感がないですが、3Ⅾキャラになると違和感は少ないです。
マップも広大なうえきれいで緑豊かな村や近代的な軍事国家、美しく神秘的な洞窟などロケーションの種類も多く冒険している感じが味わえます。
コマンドバトルの進化系
戦闘は一見アクションバトルのように見えますが、実際はコマンドバトルを進化させたような感じで、コマンド(技)を直接ボタンに割り振った印象。
3人のドライバーとドライバー1人3体までのブレイド(人型の武器?みたいなもの)が戦闘に参加できます。ドライバーとブレイドのキズナで戦うというのがゼノブレイド2のコンセプトです。
戦闘のおおまかな流れのイメージとしては、
オートアタックで攻撃
→ドライバーアーツという技を使う
→複数キャラの必殺技ゲージをためていき必殺技が使えるようになるとブレイドコンボを狙って必殺技を使う (ブレイドが必殺技を使った後一定時間内に必殺技を重ねるのがブレイドコンボ)
→敵に属性玉付与 (ブレイドコンボを3回繋げると敵に属性玉をつける事ができる)
→チェインアタックを使い属性玉を割り敵に大ダメージを与える。
となり4段階ほどに分かれている感じ。
複雑で理解するのに時間がかかりますが、ブレイブコンボやチェインアタックなど爽快感のある戦闘が楽しめます。
キャラのモーションも豊かでキャラの掛け合いのセリフも多いので感情移入もしやすいです。
ブレイブコンボをどの属性でコンボをつなげていくかでパーティ編成を考えるなど、戦略を練るのも楽しいです。
曲は120曲以上も
曲数が多く120曲ほどあるようで、光田康典氏のほか複数人で作曲されているようです。曲のクオリティも高く満足できました。
膨大な物量ゆえに整理できていないところも
やることが多いのにメニューが使いずらい
物量が多いので仕方ないのかもしれないですが、何かとごちゃごちゃとした感じがしてしまいます。シーフードカレーにエビ、イカ、貝だけでなく牛肉やカモ肉、果てにはフォアグラまで入れちゃった、的な。
とにかくメニュー(UI)が使いずらい。行きたい項目に行くまで手数がかかります。さらに見にくい。2Dマップも表示物の情報が多いので見ずらいですね。
戦闘も複雑で面白い反面、とにかく情報量が多いので理解するのが大変です。
多分クリアした今でも僕は完全に理解できていないと思います。初めての場合、攻略サイトなどを見るなどしないとなかなか理解できないんじゃないでしょうか。管理人も攻略サイトのお世話になりました。
ブレイドもアイテムがあれば量産できるので整理が大変です。ガチャ方式でリセットしてやり直す事も出来ない仕様になっているので狙ったブレイドが出ないとどんどんブレイドが増えます。
特定のレアブレイドを狙うと特に苦労します。あまりにブレイドが増えるとブレイドの価値が低くなる気がして少し悲しい気持ちになりました。余ったブレイドを任務に派遣する傭兵団も面白いとは思えなかったですし。
今風のキャラデザ
結構賛否が分かれているキャラのデザインですが今風の萌えキャラの系統だと思います。
縦長の大きな目、点だけの鼻に小さな口。まあ昔から漫画的なキャラのデザインなんて同じようなものかもしれませんが、現在、アニメなどの業界でかわいいとされている教科書的なデザインです。あまり個性が感じられません。
個人的には前作ゼノブレイドのデザインのほうが好みです。
この辺りは好みによるのでどうしようもないですね。決してキャラデザインのクオリティが低いわけではないです。
120曲もいる?
曲数にしても別に120曲もいらなかったような気もします。しっかり印象に残る曲を作って使い回してもいいんじゃないでしょうか。
ゼノブレイド2の感想まとめ
ゼノブレイド2を楽しむにはこの圧倒的な物量と情報量の洪水にある程度向き合うことが必要かもしれないです。この物量と情報量が諸刃の剣でこのゲームを面白くもしているし、難易度をあげてプレイし辛くしています。
それを乗り越えると、爽快感のある戦闘や壮大で広大なマップと世界観、ストーリーを楽しむことができると思います。
おなかいっぱいになるゲームなのでそういうゲームが好きな人にはもってこいのソフトでしょうね。ボリュームはFF15以上かも。
どうやら続編も出るようですが、おそらく次もボリューム満点、おなかいっぱいの作品になるでしょう。それまでにみなさん、ゼノブレイド2はやり尽くしておなかをすかせておきましょう。
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