中世ヨーロッパ風ファンタジーの世界観とシビアな難易度が特徴のシミュレーションRPGの名作「タクティクスオウガ」。
それを意識した(・・かどうかは分かりませんが)「トライアングルストラテジー」というゲームが2022年3月4日に発売されます。
高校の時、クティクスオウガをプレイし死者の迷宮ファイアクレスト入手後の懸賞に送ったけど遅かったのでもらえなかったくらいにハマった当ブログ管理人はこの「トライアングルストラテジー」は買ってプレイするべきなのか気になったので調査してみました。
トライアングルストラテジーの特徴とタクティクスオウガ好きがどんなところに期待するのかまとめたので良かったら参考にしていただけたらと思います。
※タクティクスオウガのネタバレ無しです。
ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | スイッチ STEAM |
メーカー | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2022年3月4日(スイッチ) 2022年10月14日(STEAM) |
価格 | 7,680円(通常版) |
備考 | 体験版データ引継ぎ可能 体験版アンケートで製品にフィードバック クリア時間30時間予定 DLC予定なし |
トライアングルストラテジーの主な特徴
まず「トライアングルストラテジー」の主な特徴をまとめると、
- ドット絵と3DCGを合体させたHD‐2Dのグラフィック
- 中世ヨーロッパ的ファンタジーの世界観
- 国同士が争う戦記ストーリー
- 物語が分岐
- 内面に重みがありそうなキャラ
- 前後左右の位置取り、高低差を意識し戦うシミュレーションRPG
- 町で探索できる
- 重要な選択が自分と仲間たちの投票で決まる(仲間を説得可)
- 大河ドラマの曲など実績のある千住明氏が作曲
- オクトパストラベラー、フレイブリーデフォルト2のスクエニ浅野チームとアートディンク制作
というのが主なところ。
個人的にはHD‐2Dのタクティクスオウガというイメージでしたが、町を探索できたり投票でシナリオ分岐と独自性を出していて面白そうと思いました。
タクティクスオウガとは
ではトライアングルストラテジーが意識している(?)と思われる名作シミュレーションRPG「タクティクスオウガ」の特徴はというと、
- 1995年10月6日クエストより発売
- スーパーファミコン対応
- 西洋絵画的雰囲気のドット絵のグラフィック(個人的な感覚)
- 中世ヨーロッパ的ファンタジーの世界観
- 民族紛争を描いた重いストーリー
- 物語が分岐
- 多面性を見せるリアリティのあるキャラクター(個人的な感覚)
- 前後左右の位置取り、高低差を意識し戦うシミュレーションRPG
- 火、水、風、土の属性、天候の概念があり戦闘に影響
- 重厚で美しいクラシック調の音楽
- リメイク版あり(PSP)
- バーチャルコンソールで配信
というのが主なところ。
1995年頃だと今と違ってゲームは子供がするものという風潮だったのでここまで大人向けな内容はかなり異色でした。
さすが内容が内容だけに爆売れすることはなく濃いファンを生み出したマニアックな名作ゲームという感じだと思います。
ちなみにウィキペディアによると売上本数は約50万本とのこと。
タクティクスオウガ好きがトライアングルストラテジーに求めるもの
タクティクスオウガは周回プレイをあまりしない管理人が攻略本も買って全ルートでクリアした思い出深いゲーム。
そういうわけでトライアングルストラテジーにタクティクスオウガのようなものを求めてしまうのですが、そういうユーザーの方も多いと思います。
そこで管理人がタクティクスオウガファンの一人としてトライアングルストラテジーに求めるものをまとめると、
- 中世ヨーロッパ的ファンタジーの世界観
- 戦記的重厚な物語
- 物語が分岐
- リアリティのあるキャラ像
- 戦略、戦術的な戦闘
- クラスチェンジ要素
という感じでしょうか。
やはり戦記的重厚なストーリーと多面的に描かれるリアル寄りのキャラというのは外せないでしょう。管理人はゲームに物語性と魅力的なキャラを求めるタイプなのでここが最重要ポイントです。
中世ヨーロッパ的なファンタジーの世界観というのも理想でトライアングルストラテジーもその設定なので満足です。
角川から出た「GOD WARS」みたいに日本神話的なのもありですけど。
あと、タイトルのタクティクス(戦術)、ストラテジー(戦略)という言葉の通り将棋のように先読みする思考重視のバトルの要素も重要だと思います。
あとは物語が分岐する事やクラスチェンジなどのシミュレーションRPG定番要素も欲しい所じゃないでしょうか。
トライアングルストラテジーをさらに詳しく調べる
オウガファンの管理人がトライアングルストラテジーに求める
- 重厚なストーリー
- 多面的、リアルに描かれたキャラ
- 先読みする思考型のバトル
を念頭に置いてさらにトライアングルストラテジーを調べます。
ストーリー、キャラ
ストーリーは、
塩と鉄の利権をめぐり3国が争ってきた大陸「ノゼリア」。
一時平穏だった「ノゼリア大陸」だが三国のうちの一国、エスフロスト公国が突如グルンブルク王国に侵攻を開始。そしてエスフロスト公国の女将軍によりグルンブルク王国の王都は陥落する。
その報を受けグリングブルク王国の御三家筆頭、ウォルフォート家新当主で主人公のセレノア、家臣のベネディクト、王国第二王子ロラン、主人公の許嫁でエスフロスト公国公女フレデリカが王都へと駆け付ける。
と簡単にまとめるとこんな感じ。
塩と鉄の利権をめぐるという設定がなかなかリアリティがあると思います。「敵に塩を送る」という言葉もあるように戦争でも塩は重要だし、鉄は映画もののけ姫で鉄の生産地タタラ場が鉄を狙った地侍に襲撃されたりと人の生活に密着していて必要なものです。
この設定は世界観と物語に説得力を出していると思います。
王国が奇襲を受けて陥落するという話はシミュレーションRPGではよくあるパターンでよく言えば王道の物語の序幕なので無難な感じかも。
物語開幕の部分はいい意味でシミュレーションRPG王道という感じで設定もいい感じです。
トライアングルストラテジープロデューサーの話によればトライアングルストラテジーにモンスターは登場せず人間のみの物語なので重厚な人間物語に期待です。
キャラでいうと主人公のセレノアと敵国の公女フレデリカがすでに結婚しているというのはなかなか珍しいと思いました。他に思いつく限りではFF15くらいです。
政略結婚なのでこの関係がストーリーにどう影響してくるのかが興味が湧きます。
それ以外はPVを見る限りではキャラは定番ではずさないという印象。リアル寄りに人間の多面性を描くというより若干個性を強調した漫画的な感じもします。
家臣のベネディクトはタクティクスオウガでいうヴァイスのポジションでしょうか?
キャラの内面など製品版をプレイしないと詳細は分からないとはいえ設定の段階ではいい感じだと思います。
グラフィック、曲
グラフィックはPVで見る限りオクトパストラベラーのHD‐2Dと同じ感じできれいです。
ただ個人的にはオクトパストラベラーのような冒険RPGならこのHD‐2Dでもいいのですが淡い感じがするので戦記物のトライアングルストラテジーならもう少し重厚感が欲しいと思いました。
戦闘時のエフェクトは綺麗でシンプルな感じ。あまりエフェクトに時間がかかるとストレスなのでスピーディなのは良いと思います。
曲は大河ドラマなどテレビドラマで有名な千住明氏。
個人的には機動戦士Vガンダムでなじみがあり重厚な千住明氏の曲は戦記物にはベストマッチだと思います。PVで曲を聴く限りでもトライアングルストラテジーの雰囲気によく合っていると思います。
曲に関してはまず心配ないというのが個人的な印象です。
システム
戦闘に関してはトライアングルストラテジーもタクティクスオウガに以降に出たキャラのウェイトが軽い(速い)順に行動が回ってきてさらに高低差と前後左右の位置取りが重要な思考型のバトル。
トライアングルストラテジー独自の要素としては味方で敵の背後を取ることで発動する「追撃」、味方のアビリティを活かして新たな攻撃を生む「連携」があります。
無難な感じのシステムで結構攻略のカギを握りそう。
とりあえず求めるタクティカルシミュレーションいう部分は満たしてくれていると思います。
その他システムでは、経験を積んだユニットに「勲章」を与えることでクラスアップ可能。3段階にクラスアップできます。
勲章は有限なので誰に使うかの選択に悩みそう。個人的にはもう少し柔軟にクラスが変えられる方がいいと思いました。
そしてトライアングルストラテジーでウリとなるのが物語に影響を与える選択を投票で決めるというところ。
街の探索時に投票に参加するキャラを説得できるのもいいと思います。この辺りはRPGを作ってきたスクエニ浅野チームの経験が発揮されそう。
物語のルートによって仲間になるキャラも変わります。
制作スタッフ
製作スタッフはオクトパストラベラーやブレイブリーデフォルト2を開発したスクエニ浅野チームと移植版タクティクスオウガに関わったアートディンク。
スクエニ浅野チームらしくトライアングルストラテジーもオクトパストラベラーやブレイブリーデフォルト2のように体験版を配信しユーザーからアンケートを集めその意見をフィードバックする方法をとっているので製品版はユーザーの意見が反映されかなりブラッシュアップされていそう。
体験版と製品版とでは大きく変わっていると思います。
追記 MetaQuest版トライアングルストラテジー登場!
メタ社が出す完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット、「Meta Quest」に対応した「MetaQuest版トライアングルストラテジー」が登場!
クオータービューのシミュレーションRPGとVRは結構相性がよさそうだしなかなか面白い試みですね。
まとめ
詳細に調べてみると「トライアングルストラテジー」は初めに感じた通り物語、世界観、システム共に名作シミュレーションRPG「タクティクスオウガ」を意識していると感じました。
塩や鉄をめぐる戦争という戦記的な世界観とストーリー、ウェイト(速さ)による行動順と高低差位置取りを意識した戦闘、さらに選択によってシナリオが変化していくシステムは正しくタクティクスオウガの後継者といったところ。
そしてただの真似に終わらず町の探索や物語を変える重要な選択を投票によって決める(投票する仲間は説得可能)と独自のシステムを搭載しているし、オクトパストラベラーで培ったHD‐2Dの美しいグラフィックで物語や戦闘を楽しめます。
タクティクスオウガが好きな人から新規の人まで購入する価値のあるゲームだと感じました。
個人的にはタクティクスオウガのファンとしてその精神を受け継ぎ独自進化させた「トライアングルストラテジー」には期待しかないです。
若干キャラの特徴が強く誇張されている感じなので漫画っぽくちょっと違うかなと思う部分もありますが逆にトライアングルストラテジーならではの良い所ともいえます。
おそらくそのうちスチームで配信されると思うのレビューを見て良さそうなら買おうかと思いました。
※追記 感想評価まとめ
世間の感想評価をまとめました。
物語は重厚で戦記物らしくおおむね好評。キャラクターの心情も丁寧に描かれそれぞれの思惑が交錯するストーリー展開は先が気になるとの事。反面、ストーリーパートは長く早く操作をしたい人にはまどろっこしく感じられるようです。
物語の分岐に関しては自分で物語を動かしている感は味わえるよう。
タクティクスオウガ好きと思われる人たちの否定的な意見はもちろんあり松野氏を望む声もあるけどさすがにお門違いでしょう。
システム面ではクラスはキャラ固定らしく、装備品の種類も少なめと育成関係に不満を持つユーザーも。
「TP」という1ターンに1Pたまり、強化によって最大5Pストックできるこのポイントを使って強力なコマンドを使用できるシステムは戦略性をアップさせ面白い。
探索はその土地の文化、雰囲気を感じられるが面倒という意見も。
難易度はやりごたえがあり難易度を細かく変更できるので好評です。ゲームオーバーになってレベルがリセットされないのも親切で好評です。
音楽面に関してはまり話題になってないですね。それだけ馴染んでいるという事でしょうか。
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