アクションゲームのイメージが強い任天堂としては珍しいシミュレーションRPGの人気作ファイアーエムブレムの「紋章の謎」、「聖戦の系譜」の感想を書きます。
敵も賢くキャラが倒されると復活できないというかなりシビアなシステムで1ステージクリアした時の達成感は格別。キャラやストーリー、音楽も魅力的でスキのないゲームです。
さらに詳しく感想を書いていくのでよければ参考にしていただけたらと思います。
※スーパーファミコン実機でプレイした感想です。
※ネタバレなしです。
ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | スーパーファミコン スイッチオンラインスーパーファミコン バーチャルコンソール(WiiU、New3DS) |
メーカー | 任天堂 |
発売日(スーパーファミコン) | 紋章の謎 1994年1月21日 聖戦の系譜 1996年5月14日 |
プレイ時間(クリア)のめやす | 紋章の謎 60時間ほど 聖戦の系譜 70時間ほど |
ファイアーエムブレム紋章の謎 感想
〇ファイアーエムブレム紋章の謎 基本情報
- 1部と2部に分かれている
- 1部はファミコンで出た「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」のリメイク
- 2部が新規で1部の続編
プレイしたのはおそらく管理人が中学生ぐらいの大昔でこのファイアーエムブレム紋章の謎が初ファイアーエムブレムでした。
「ファイアーエムブレム、手強いシミュレーション♪」というCMソングの通り当時管理人がやったことのあるシミュレーションRPGの中では一番難しかったと思います。
死んだキャラが戦線離脱扱いされず永遠にロストしてしまうというのがやはり鬼仕様。おかげでリセットボタンが活躍してしまうはめになりました。
よくオグマやナバールが死に別にいなくてもなんとかなるかと思いつつもつい人情が出てリセットを押してしまうという感じです。シーダやリンダあたりが死んだら戦力的な意味だけでなく即リセットですが。
キャラが死んでしまうとマップの初めからやり直す事になるので完璧主義で行くとかなり大変というか面倒になると思います。
「手強いシミュレーション」というキャッチコピーの通り敵の賢さもなかなかのものでこちらの弱い所を容赦なく突いて来るので将棋のように戦局の先を考えてユニット(キャラ)を進軍させる必要があります。
特に飛兵ユニットの移動力が脅威でドラゴンナイトには苦戦しました。シミュレーションRPGは移動力が結構重要なことが多いですがこのファイアーエムブレムも例に漏れないと思います。
全体的に敵の行動はいやらしくこちらが嫌がる行動をしてきてよく考えればステージクリアできる絶妙な難易度でした。
HPも最大で2桁表示と計算しやすくシミュレーションRPGとしての心配りが素晴らしいと思いました。メモリ表示もされているので残りHPが把握しやすいです。
ファイアーエムブレムのウリでもあるキャラ、ストーリーも良かったです。戦記物でもファンタジー色もあって堅苦しくなり過ぎないところが良いと思いました。
2部構成という事もあり物語はかなり壮大。悪を倒すという王道の物語と一筋縄ではいかない人間の戦争とバリエーションもあって飽きずに楽しめます。
キャラは美男美女ぞろいで魅力的なキャラが多いです。この辺りは今でも受け入れられやすい所じゃないでしょうか。小屋義勝氏のキャラデザインは今見ても十分魅力的です。
キャラの内面に関してはキャラが永久離脱してしまう可能性のあるシステムなので大きな掘り下げはあまりありませんがそれがかえって妄想を刺激してよかったです。ゲームならではという感じでしょうか。
グラフィックは任天堂らしい暖かい感じの色使いで殺伐とした戦記物と妙にマッチングしていていい感じでした。
曲もテーマ曲など壮大な感じが出ていてゲームによく合っていると思います。
ファイアーエムブレム聖戦の系譜 感想
基本的には紋章の謎と同じ2部構成、キャラが死ぬと永遠にロストする詰将棋的、拠点制圧型のゲームです。新たにジャンケンのような「3すくみ」と 「スキル」 のシステムが追加。
何といっても聖戦の系譜の特徴は「1部のキャラが結婚して子供が生まれその子供が2部で使える所」だと思います。
このシステムのおかげでプレイヤー一人一人のプレイ体験ができるのでよくできたナイスアイデアのシステムだと思いました。
ただ管理人としては純粋に戦闘を楽しみたいタイプだったのでお目当てのカップリングを成立させるにはユニット同士を隣接させたりして手間が増えるので結構面倒で少しやっかいなシステムという印象。そこまでハマれませんでした。
システム的には面倒でも親子2世代に渡る物語は壮大で戦記物としてかなり楽しめました。紋章の謎よりファンタジー色は控えめな感じで大河ドラマのような感じがしたと思います。重厚な戦記物語を堪能できました。
グラフィックはスーパーファミコン後期の頃に発売されただけあって紋章の謎より大分きれいになっていると思います。キャラデザのイラストレーターも変更されましたが特に違和感はなく美男美女のキャラが盛りだくさん。女性も楽しめそうな感じのゲームです。
曲も壮大でファイアーエムブレムの世界観にマッチングしています。これらの曲のおかげでファイアーエムブレムの世界をより楽しめるんじゃないかと。名作には名曲ありだと思います。
まとめ
紋章の謎、聖戦の系譜ともに名作という触れ込みどおり期待を裏切らない面白さでした。
難しいながらもよく考えればクリア可能という絶妙な難易度、味方が死ぬと永遠にロストというきつめの個性的なシステム、魅力的なキャラと戦記ストーリーでシミュレーションRPGの定番という地位を築いたことはさすがに伊達ではないと思います。
全ての要素がハイクオリティで個人的には欠点らしい欠点は感じませんでした。
グラフィックのクオリティに影響を受けにくいシミュレーションRPGのジャンルという事もありスーパーファミコンのゲームでも今プレイしても楽しめると思います。
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