約20年以上も前にプレイしたスーパーファミコン版の「ロマサガ3」がHDリマスターされ2019年11月11日に発売。
最近ひさびさにプレイしクリアしたので感想を書きます。
さすがにロマサガ3はロマサガシリーズで一番完成度が高いので今やっても楽しく遊べました。
さらに詳しく感想を書いていくのでよければ参考にどうぞ。ネタバレは無しです。
主人公はサラを選び追加ダンジョンもクリアしました。攻略サイトなどは参考にせず自力クリアです。
ジャンル | RPG |
対応機種 | スイッチ、PS4、スマホ、スチームなどのPCまで全機種対応 |
メーカー | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2019年11月11日 |
プレイ時間(クリア)めやす | 30時間ほど(フリーシナリオなのでプレイの仕方で変わる) |
特徴 | ・背景のグラフィックが高解像度で描き直し ・ボスのキャラはアニメーションあり ・ダンジョンなど追加あり ・ダウンロード専売(解説書は公式サイトにあり) |
スーパーファミコン版からの主な変更点
- 追加ダンジョン
- イベント追加
- つよくてニューゲーム
- HD画質に合わせ背景は新たに描き直し
- ボスのキャラはアニメーション
- フォントが精細に
- 冒険記(冒険した記録をテキストで振り返れる)
- メニューのアイテム表示が8個から4個に
- 戦闘時の技エフェクト(一部?)
- おそらく新曲が追加された
分かったもので上記のもの。他にも何かあるかもしれません。
新曲と思われる曲は明らかに昔の伊藤賢治さんの曲と違いサガスカっぽいのでおそらく新曲のように感じます。(未確認)
ロマンシングサガ3HDリマスターの感想
大筋のストーリーはあるがかなり自由に動ける
大筋の物語や設定はしっかりある感じですがあまり多く語られることはなく自由な冒険をさまたげることはないです。
序盤のイベントを終えるとかなり自由に動け自分の好きな場所に行き自分の気に入ったキャラを仲間にしてフリーシナリオの醍醐味をすぐに味わえました。
基本的には小さなストーリーを積み重ねてすすめていくので断片的になりがち。しかし練られた一本のストーリーを楽しむのとは違った自分だけの物語を作っている感じがしていいです。
セリフも最小限だけどサガらしく印象深く特徴的。フリーシナリオで周回プレイが前提なので短くテンポよく進むセリフなのかもしれません。
こういう昔のRPG的想像で自由に補完できるというのは容量が大きくなって表現される部分の多い今のゲームにはあまりないプレイ感覚です。
ストーリーがある場面で少し補足されているのはいいのですがそれ目当てに買うのにはちょっと量が少ないかも。サガシリーズ生みの親の総合ディレクター、河津秋敏氏が書いたそうです。
新機能の「冒険記」は攻略のヒントにもなるので便利でした。
キャラドット絵ともなじんだ美しい背景グラフィック
HDリマスター化にあたって背景のグラフィックはすべて描き直しに。
ロマサガ2HDリマスターでは背景がきれいになりすぎたせいかドットのキャラグラフィックとあまり調和せずしっくりこない感じがしました。
このロマサガ3HDリマスターでは背景グラフィックが程よくドット感があるというかうまくキャラと調和していて満足できました。
フォトリアルの3Ⅾグラフィックが主流の時代でも十分に美しいと感じられます。2Dグラフィックの味わいはどんな時代になっても魅力的なんだと改めて実感しました。
オープニングの馬で走るモニカの演出も良かったです。
キャラのグラフィックは基本的にはスーパーファミコン版準拠だと思います。やっぱりチョコチョコ動くドットキャラはかわいくていいなと。
戦闘時の技エフェクトも結構変わっているようで違和感なくきれいで迫力あるものになっていて良かったです。
ボスモンスターのアニメーションはそんなにいらなかったかも。僕なんかはオープニングに出てくる巨人のモンスターみたいな一枚絵でドンという感じで十分です。
システムはスーパーファミコン版と大きな違いはない
システムは基本的に変更はなく原作のままのプレイ感で遊べます。
メニューのアイテム表示などが8つから4つになるなど細かな点のみ。難易度もそのままの感じでした。
マスコンバット、会社経営、王座イベントのミニゲームも原作そのまま、今回主人公はサラのためあまりやらなかったので周回プレイ時にまたやるかという感じです。
主人公をメンバーから下げて指揮官にするコマンダーモードはスーパーファミコン版の時はほぼ使ったっ事がなかったので今回リマスター版で使ってみました。
使ってみると意外と快適で陣形技をひらめくのもなかなかの快感でした。でも強さはそこそこで単発で攻撃した方がいい時も。
戦闘中に戦況に応じて陣形を変えていけるのが面白いと思います。HPが少なくなったら攻撃的な陣形から守りの陣形にという事もできるので指揮官気分を味わえました。
AIはスーパーファミコン版と同じで結構賢い感じです。
少し不満だったのは術が結構鍛えないと威力が弱く、補助系のバリアで身を守る術も使いにくい感じでした。
ただ、うまく使えれば有効なのかもしれません。
音楽もスーパーファミコン版を準拠
音楽も原作を活かしたもので変にアレンジしていないため良かったです。やっぱりスーパーファミコン音源が好きだしHDリマスターのグラフィックにもちゃんとあっています。
やっぱり戦闘曲はカッコよく何度聞いても飽きないですね。でも伊藤賢治氏は戦闘曲よりも町の曲などが得意らしく確かにポドールイの街はヴァンパイアの王が治める国らしい感じがよく出ているなぁと。
とにかく街、ダンジョン、戦闘曲ともども良曲ぞろいです。
まとめ
結果として期待通りの原作のスーパーファミコン版をうまく生かした理想的なHDリマスターで久々のロマサガ3を楽しめました。
特に描き直された背景のグラフィックは美しいうえに昔のドットキャラ絵とも馴染んでいて違和感がないです。
ストーリー、音楽、システム共にスーパーファミコン版を変にいじることなく原作準拠で満足できました。
新機能の「冒険記」も役に立ちました。
この感じでラスト、ロマンシングサガをHDリマスターしてくれたら言うことなしです。個人的にはやってくれると期待しています。
※ロマンシングサガ ミンストレルソングはリマスター化が決定しました。
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